「許容量」というトリック2011/03/22 09:26

「許容量(きょようりょう)」というのは、文字通り読めばここまでは「許し受け入れます」という量のことです。ちなみに広辞苑で調べると「放射線・有害物質などの危険度が、それを使用する利益と比較して我慢できる、あるいは許容しうる程度とされる量。したがって、常時使用する職業人と一般人とでは基準を異にし、また時代や社会状況によって変わる」となっています。うーん!たまには辞書を引くべきだと思いました。どこにも「安全かどうか」とは書かれていませんね。許容量以下なら「安全」と勘違いしていませんか、広辞苑にさえ「我慢(がまん)」と書いてあります。例えばレントゲン写真だって害があります。だから妊婦や子どもには制限があるし、できる限り受けないようにしています。ただし、それによって病気を見つけたり診断するという利益(メリット)と放射線の害(リスク)をはかりにかけて「しかたなく」「がまんして」「許している」のです。しかも最終的には自分の判断でそうすることができます。
 はっきり言いますが、「許容量」以下でも放射線には害があります。(「放射能に安全値は存在しない・・・恐怖の宝くじ」を見てください)「許容量」とはあくまでも「利益」と「害」を比較してどうすべきか判断するための基準に過ぎないのです。
 今こんな状況に置かれている私たちは少しずつ被曝量が増えています。宝くじはめったに当たらないけど、1枚より2枚、2枚より3枚・・・そんなふうに持ち数が増えると、いつか当たりそうな気が・・・。恐怖の当たりくじはひきたくありません。
 次は、できる限り被曝を避ける方法を考えてみたいと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック