22日の放射線量をどう見るか2011/03/23 06:04

22日の放射線量
今朝の読売新聞に22日の放射線量という図が載っていました。これによると福島市で6.34、東京新宿で0.128マイクロシーベルト/毎時になっています。図の一番上にエックス線写真1回50、飛行機200マイクロシーベルトと書いてあります。この数字にだまされてはいけません。
 エックス線写真は一瞬ですが、空間を飛んでいる放射線はそこにいる間ずっと出ています。観測値の単位に気をつけてください。毎時ということはこれだけの放射線被曝を1時間で受ける訳です。1日は24時間ですから、1日で福島の場合24×6.34=152.16、東京で24×0.128=3.072、1年間では365日をかけて、福島55538、東京1121マイクロシーベルトになります。小学生でもできる計算です。このまま放射能拡散が続けばどういうことなのか、皆さんはどう考えますか。安易にエックス線や飛行機と比較する数字にだまされてはいけません。
何度も言いますが、もっと怖いのは放射性物質が体内に入る内部被曝です。これも空中放射線による外部被曝と単純に比較してはいけません。
 これから新聞記事を画像をアップロードしますのでちょっとお待ち下さい。なぜか今日はyomiuri onlineにも掲載されませんでしたのでスキャンしました。

避難のタイミングをどう判断するか2011/03/23 10:51

nakagawaさんコメントありがとうございました。
とても重要な情報なので紹介します。
>>以下のページに書かれている内容が参考になるかもしれません。行動をいつ起こすかの基準が具体的に書かれています。 また危険をより効果的に知るための提言もされています。
「放射能漏れに対する個人対策 」
山内正敏さん:スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF) http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

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東京の水道からも放射能2011/03/23 20:56

 予想したことが次々起こっています。東京の水道から放射能が検出されました。金町浄水場で1kgあたり210ベクレルのヨウ素131を検出。乳児の摂取制限100ベクレルの2倍です。飲料水は生きていくための基本中の基本です。それが放射能汚染されているということは本当に深刻な事態です。金町浄水場は江戸川から取水しています。江戸川は利根川から分流しています。放射性物質が川を流れていることが分かります。利根川の水が汚染されているとしたら、これはもう関東平野全体に汚染が広がっていることになります。福島県ではほうれん草だけでなく多くの野菜、そして土壌からも高濃度の今度は放射性セシウムが見つかっています。実際測定さえすればもう何もかも放射能を検出できるような状態になっています。ニュース番組進行中にも常陸太田市の水道からも基準以上の放射能というニュースが入るような、もうあっちでもこっちでもという状態になっています。ニュースもこれだけ次々出てくると、マスコミもわれわれも「放射能慣れ」を起こすのではないか心配です。しかもまたまた専門家が出て来て「健康には全く問題ない」と断言。それでは一体規制値とは何なのでしょう。鈍感になってはいけません。取らずにすむ放射能は取らない。受けずにすむ被曝は受けない。これが基本です。

ガイガーカウンター2011/03/23 22:01

 迂人さんコメントありがとうございます。 (コメント全文はこちら)そういえば、たいていの高校の物理実験室にはガイガーカウンターが眠っているはずです。筒を向けるとガリガリ音を出すあの機械です。これは飛び込んできた放射線の数をカウントするもので、その単位はcpm(1分あたりのカウント数)という単純なものです。それでも継続観測していれば放射線の増減や変化は検知できるはずです。各学校のガイガーカウンターを何かの役に立てられないでしょうか。学校ネットワークとインターネットを生かして情報交換することができないでしょうか。そんなことを思いました。どなたか良いアイデアありませんか。