水道水からも放射能2011/03/20 10:53

水道水からも放射能が検出された
以下記事から引用・・・
>>基準値超える放射性ヨウ素検出=福島県川俣町の水道水―厚労省
時事通信 3月20日(日)1時17分配信
 厚生労働省は19日、福島県川俣町の水道水から国の基準値を上回る放射性ヨウ素が17日に検出されていたことを明らかにした。18、19日は基準値を下回っている。
 政府の原子力災害対策本部が福島第1原発事故による影響を調査するため、福島県に水道水の放射性物質に関する検査を要請。同県が7カ所で調査した結果、17日に同原発から40キロ以上離れた川俣町の水道水から、国の飲料水の基準値を上回る1キログラム当たり308ベクレルのヨウ素が検出された。
 ただ、翌18日は基準値を下回る155ベクレルに低下し、19日には123ベクレルに下がった。同町では16~18日に生産した原乳からも最高で食品衛生法に基づく暫定規制値の5倍を超えるヨウ素が検出されている。
 国の飲料水の基準値はヨウ素が300ベクレル、セシウムが200ベクレル。同省は基準値を超えた水道水への対応として、(1)原則として飲料を控えるよう広報する(2)生活用水としての利用は問題ない―などとする見解を都道府県に通知した。ただ同町は、「(測定結果について県から)全く連絡はない」としている。<<
・・・引用以上
基準値という言葉に惑わされてはいけません。
そもそもヨウ素131もセシウム137も自然界ではほとんど存在せず、核実験や原発事故がなければ検出できないのですから。

さらに放射能放出か2011/03/20 12:45

今、原子力保安院の会見で3号機の格納容器内の圧力が上昇しているとの発表がありました。破壊を防ぐため内部圧力を抜く、つまり格納容器内のガスを外部に放出することを意味します。爆発的破壊を免れるためには仕方がないことかもしれませんが、またかなりの放射性物質が外に出ることになります。現在、現地の風は海から陸に向かって吹いています。今後、広い範囲で放射線値が上昇するでしょう。

安定ヨウ素剤を配布すべきです2011/03/20 15:00

 ヨウ素131による内部被曝を防いだり減らすため安定ヨウ素剤を服用すべきだと思います。ヨウ素は甲状腺ホルモンのチロキシンを作る材料になるので体内に入るとすぐに甲状腺に吸収され濃縮される性質があります。生物は普通のヨウ素127と放射性のヨウ素131の区別ができないため、ヨウ素131が存在すればそれを吸収し甲状腺が集中的に被曝することになります。安定ヨウ素剤はその前に普通のヨウ素で甲状腺を飽和状態にしておくことによって放射性ヨウ素131の吸収を防ぐのが目的です。
 すでにかなりのヨウ素131が放出されています。さらにまた3号機がガス放出すればその影響は必至です。あらかじめ分かっている以上、服用するなら今だと思います。優先順位は原発に近い所、子どもと妊婦から順にです。
 すでに三春町といわき市が対象市民にヨウ素剤を配布したようです。他の周辺自治体もすぐ配るべきです。特に乳幼児には周辺だけでなく近隣県まで配布しておくべきです。それでも足りないかもしれません。

ヨウ素1312011/03/20 15:29

ヨウ素131
 ヨウ素は塩素などと同じハロゲン元素の仲間です。ヨードともいわれています。消毒薬のヨードチンキやヨウ素でんぷん反応に使うヨウ化カリウム溶液に含まれています。生物体内では甲状腺ホルモンのチロキシンの材料として重要です。ヨウ素は食物の中には不足しがちな元素ですが日本人は海藻などから多く摂取しています。
 ヨウ素131とはヨウ素の放射性同位体の一つで自然界にはほとんど存在しません。人工的なウランの核分裂反応によって大量に生成します。崩壊の時ベータ線という放射線を出します。X線やガンマー線などの電磁波と違って高速の電子線です。粒子ですので透過力は弱いのですが、体内では1〜2cmしか進まないため体内被曝のときはかえって影響が大きく出ます。半減期は約8日と短いので比較的短期間で減少します。それだけに初期の対策が重要なのです。