日本も脱原発へ・・・世論調査結果から2011/04/04 15:20

原発世論の変化
 これから原子力発電をどうするか?…世論調査は、日本も「脱原発」へ
 すでに世界各国で世論調査が実施され、脱原発にむかう世論の変化が報じられています。福島原発事故以後これまで、主だったメディアは世論調査をやっていませんでした。そんな中、ようやく今日の読売新聞に世論調査結果が出ました。 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110403-OYT1T00595.htm その中で「今後、国内の原発をどうするか?」という問いがあります。記事の中では、「現状維持が最多の46%」とさらりと書いてあるだけです。表を見ると「増やす」というのが10%もあって、合わせて56%が原発容認!という結果に、ガーン!!! 私は打ちのめされました。原発は放射能を放出し、何万人も非難して、食べ物や水も汚染され、いまだに収束も見えない、まさにこの期に及んでまだ原発を認めるということに本当に愕然とします。
 しかし、冷静になって考えてみると、いったい事故前はどうだったのか?、どう変わったのか?という疑問を感じました。しかも、読売新聞にしては扱いが小さすぎる。もしかして?!*と考えたのです。そこで、1970年代までさかのぼって過去の世論調査を見直してみました。その結果をまとめてみましたので興味ある方はご覧ください( pdfファイル )。上のグラフ、2009年は内閣府調査、2011年は今回です。
 推進と現状維持を「原発容認」、減らすと廃止を「脱原発」として大きく二つに分けてみます。1978年の調査以来「原発容認」は最低でも60%以上で、このところ70〜80%と増えています。これに対し、「脱原発」は1999年に20%を超えただけで、2009年は16%にすぎませんでした。政府や電力会社のプロパガンダ、温暖化対策キャンペーン、エネルギー安全保障論などによって、8割の国民が原発を認めていたのです。
 ところが、今は「原発容認」がいっきに23ポイント下げて56%に激減したのです。これまでこのような落ち込みはありませんでした。それに対し、「脱原発」は24ポイント増えて、41%に倍以上増えたのです。これもこれまで最高です。つまり、日本人の意識は大きく変わった、または、変わりつつある!のです。スイスのように87%が脱原発(2009年は73%が必要)という変化には及びませんが、確実に変化している。そのことに、今回、勇気付けられました。最初の落胆は希望に変わりました。「脱原発」の日までめげずにがんばりましょう。

海に放射能大量放出2011/04/04 22:19

 午後7時、東電は福島原発から「低レベル」放射性廃液を海に放出開始。敷地内のタンクなどすべていっぱいになれば最後は海に捨てるしかない。恐れた通りになりました。「低レベル」といっても濃度は基準値の100倍、およそ1万1500トンで、総量で74ギガベクレルという途方もない量の放射性物質が海に捨てられます。(1ギガベクレル=10億ベクレルです)
 実は汚染水はこれまでもずっと垂れ流しされていました。ピット付近の「高レベル」汚染水は1時間あたり1000〜10000ギガベクレルの流出量でした(数値はNHKニュースより)。国も東電も、なんとか「高レベル」の放出をくい止め原発内の汚染水を回収しなければ、いずれ人間が作業できなくなり、そうなれば原子炉の崩壊を待つばかりという最悪のシナリオを恐れていることは明らかです。緊急やむを得ず「低レベル」廃液の放出という今回の発表は事態の深刻さを物語っています。このまま本来の冷却機能を回復できなければ、いずれ、貯蔵施設はいっぱいになり、「玉突き」で順繰りに「高レベル」の汚染水を放出して行くことになってしまいます。
 「薄まるから大丈夫」といつまで言い続けるつもりなのでしょう。さらに、ヨウ素131のことばかり言いますが、今後はセシウム137による汚染に注目しなければなりません。シルトフェンス(拡散防止膜)を張ってもセシウムは海水に溶けてイオンになっているので容易に通り抜けるでしょう。
 もっと前から分かっていたことなのに、今頃になって言い始める東電と国、あいかわらず情報隠しを疑いたくなります。

追記(4/5):東電は「原発から1キロメートルに生息する魚や海藻を毎日食べたとしても、増える被曝量は年間0.6ミリシーベルトで許容限度の6割。人間の健康への影響は小さい」と言っています。計算の根拠がわかりません。前提条件をどのように設定しているかわかりません。放射性物質の種類わかりません。貯蔵廃液なのでヨウ素は少ないかもしれませんが、セシウム137の生物濃縮をどのように見積もっているのかなど不明です。いつものことですが大丈夫かどうかではなく、根拠となるデータそのものを発表すべきです。もっとも、魚だけで年間0.6ミリシーベルトという数値を問題なしと言うこと自体がおかしいですが。
最新海流図
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/2011cal/cu0/qboc2011062cu0.html 追記:拡散予測に使ったのは「海洋環境放射能による長期的地球規模リスク評価モデル(ラメールLAMER)」らしいです。参考資料
http://jolisfukyu.tokai-sc.jaea.go.jp/fukyu/gihou/pdf2/n22-08.pdf
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Data-Code-2007-024.pdf