気象庁が拡散予測を公開2011/04/06 06:38

気象庁の拡散予測(毎日新聞)
 日本の気象庁が放射性物質拡散予測をようやく公開しました。これまでIAEAに提出していたものです。
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_eer.html
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/eer_list.html
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/EER/eer23.pdf

福島原発事故はレベル7?2011/04/06 19:22

3/22〜23 放射性降下物予測図(気象庁)
福島原発事故は「レベル7」
 気象庁が発表した放射性物質拡散予測データからいろいろなことがわかります。気象庁は、ある一定時間に原発からヨウ素131が1ベクレル放出されたと仮定して、その時の気象条件をもとにシミュレーションを行っています。この中で地上への降下物量(雨や塵で地上に降った放射能)の予測データに着目して、実際に放出された放射能の量を逆算してみました。
 図中のマイナス12というラインは、原発で1ベクレル放出された時、72時間の降下物量が10のマイナス12乗ベクレル、すなわち1兆分の1ベクレルになる予想ラインということです。したがって、求められた数値は一種の拡散希釈係数のようなものと考えられます。さて、予測値とは別に実際の計測値が公表されています。文科省のHPで定時降下物測定値がみられます。つまり、降下物の実測データにこの拡散係数を逆にして掛け算すれば、元の放出量をおおまかに見積もることができます。荒っぽい方法ですがやってみました。計算の嫌いな方は飛ばしても結構です。
 3月20日から23日にかけて関東地方では冷たい雨が降りました。この時の降下物の量は東京でも72時間トータルで1平方メートル当たり7万ベクレルに達しています。茨城が20万超、宇都宮、さいたま、千葉で2~5万、神奈川で2千ベクレルでした。多いところと少ないところで桁が2桁違っています。さて、予測値のほうはどうかというと、これらのエリアはマイナス12乗ラインの内側ですので、おそらく1平方メートル当たり10のマイナス11~マイナス12ベクレルと考えてよいでしょう。したがって、それぞれの実測値に10の11乗から12乗を掛ければもとの放出量のおおまかな推測ができます。(11乗は1000億倍、12乗は1兆倍)
 例えば東京の観測値から逆算すると、7×10の15乗~16乗ベクレル。0が16個もつく大きな数なのでテラという単位を使います。1テラは10の12乗すなわち1兆という大きさです。すると7千~7万テラベクレル。桁だけに注目してください。数千~数万テラベクレルという放射能量です。最大の茨城からでは数万~数十万テラベクレル、最小の神奈川からでも数百~数千テラベクレルということになります。あまりにも大きな数字なので、別の期間でも計算してみました。降下物の少なかった4月2日~5日でも、数百~数千テラベクレルになりました。すべてテラベクレルのオーダーだということです。
 この結果が何を示すかといえば、福島原発事故はおそらく「レベル7」だということです。事故以来福島原発から放出された放射能量はおそらく数万テラベクレルを超えていると考えられます。これは、原発事故の国際評価尺度:レベル7=「放射性物質の重大な外部放出(ヨウ素131等価で数万テラベクレル相当の放射性物質の外部放出)」に相当します。あのチェルノブイリ原発事故と同じです。政府はいまだにレベル5としていますが、フランス原子力安全局はレベル6、様々な研究機関がレベル7の可能性もあると言っています。

 まったくの素人の強引な単純計算です。なにか大きな間違いがあったら教えてください。すでにこれだけ広範囲に放射能がばら撒かれ、今も海や大気に漏れ続けています。なんとかこれ以上の放出を止めなければなりません。
資料データ
http://www.jma.go.jp/jma/kokusai/EER/eer17.pdf
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/28/1303977_20_21.pdf
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/28/1303977_21_22.pdf
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/23/1303977_22_23.pdf