再び強い余震2011/04/11 17:34

午後5時16分頃、福島から茨城にかけて強い地震がありました。原発が大丈夫か心配です。何か情報がありしだい追加します。
震源地は福島原発のすぐ近くのようです。また電車が止まっています。いつ帰れるか?5:50pm
外部電源は供給されているのでしょうか?プールの水が溢れたりしていないか?。弱っている配管や継ぎ目に亀裂が拡がっていないか?異変が起こらないか心配です。6:15pm

やはり、外部電源は止まりました。6時過ぎに電源は復旧したようです。50分位は確実に注水冷却が出来なかったことになります。もう、私のような素人にも、地震が起こればどうなるか予想できるのですから、もう綱渡りはいい加減にして!6:25pm

東電は周囲のモニタリング値に変化はないので重大な事態は起きていないと、早速発表しています。いつも思いますが、大丈夫という発表が早過ぎると、かえって不安です。前回余震の時も、後から出てきたでしょう。モニタリングデータはリアルタイムで公開すべき。国民皆が注視しています。6:40pm

そう言えば、今日は東電の清水社長が福島県に行っていますが、地震の時、福島にいたのでしょうか?責任者の行動、言動にも注目!6:55pm

窒素ガスの注入も当然ストップ!窒素注入のリスクについても載せるつもりでした。すでに2日前から圧力が上がっていません。つまり、漏れています。地震によりさらに亀裂などが生じれば内部の放射性気体が漏れ出します。ここ数日格納容器内の放射能値がはねあがっています。ここにも注意が必要です。7:10pm

とにかく情報が欲しいです。ふくいちライブカメラの映像は19:00で真っ暗ですね。地震後は、私のiPhoneのせいか、現地の停電のせいか、見られませんでした。停電というのは情報も遮断します。19:45pm
 8次半頃やっと家に帰り着きました。

震災からひと月・・・64年前の母の被災体験2011/04/11 20:36

 やっと家に帰り着きました。妻もまだ帰宅できていません。母が一人で待っていた時に地震が起こりました。母はしばらくテーブルの下に隠れていたそうですが、そのあと体が揺れるし目眩がすると言って風呂も入らず布団に入りました。血圧が上がったのかもしれません。
 今日は、地震から一ヶ月、母のことを書こうと思っていました。

 今日であの大震災からちょうど1ヶ月が経ちました。あらためて、被害にあわれた方々、愛する者を失った方々に心より哀悼の意を表します。
 このひと月という時間がいかに長く困難な道のりであったかということに心が痛みます。一日も早く元の暮らしを取り戻すことができますよう願っています。

 さて、私には今年79歳になる母がいます。震災後のテレビを見ながら涙を浮かべることがあります。母も災害で肉親を亡くしているからかもしれません。
 私が生まれるずっと前のことですから、私は話でしか知りません。戦後間もない1947年、関東地方を襲ったカスリーン台風による大水害。死者行方不明2千人近い大災害でした。
 この時、母は15歳、住込みで働き、家を離れていたので難を逃れました。渡良瀬川の決壊で家は跡形もなく流され、彼女の母(つまり私の祖母)と姉(伯母)、祖父(曾祖父)の3人の肉親を一度に亡くしました。父はすでに亡くしておりましたので、堤防に出ていた兄と二人だけが生き残りました。母と姉の遺体が見つかった時、母娘は互いに帯で結ばれていたそうです。何も知らされず連れて行かれた小学校の遺体安置所で変わり果てた二人と対面しました。祖父はそれきり行方不明のままです。何度も遺体安置所に行って、ムシロをめくっては捜したけれど、とうとう見つけられませんでした。当時は戦後の混乱期で救援物資もままならず、水害住宅(仮設住宅)は結局その後20年以上も残っていました。それは私の記憶にもあります。
 きっと、母には災害で何もかも一瞬で失った人たちの気持ちが、テレビの前にいても痛いほど伝わってくるのでしょう。本当に元の暮らしに戻るまで長い年月がかかるものだとしみじみ言っていました。
 その母が今回の震災後に、「まるで戦時下みたい」と呟いたのがとても印象的です。テレビに映し出される被災地の光景、計画停電、自粛、不謹慎・・・世の中全体を取り巻く雰囲気がどことなくそう思わせるのでしょう。「欲しがりません勝つまでは」という我慢と忍耐の国民性、「大本営発表~っ!」と本当のことを言わないお上、日本という国、この辺は実は何も変わっていないのかもしれません。
 でも、どん底から復興させた力も持っています。その力を、人々が安心して暮らせる本当の平和を築くために、結集させなければいけない。明るい未来を描くにはそれしかないと、私は思いました。

1号機から再び放射性気体漏出か?2011/04/11 22:27

1号機格納容器の放射線量と圧力
1号機から再び放射性気体漏出か?
 東電は格納容器の水素爆発を防ぐため、7日から窒素ガスを注入していますが、圧力が上がらず、かなりの気体が格納容器から外部に漏れ出していると考えられます。11日の地震で現在は注入がストップしました。これは当然と思われますが。これまでの状況及び今後の影響について考えてみました。
 すでに格納容器の機密性が損なわれた今の状態で、窒素ガス注入を行えば必ず容器内の気体が漏れ出す危険があるにもかかわらず、事前に十分な説明を行っていません。再度の水素爆発による格納容器破壊を未然に防ぐためとはいえ、さらなる放射性物質放出のリスクを事前にきちんと知らせておくべきです。放出量の推定、SPEEDIによる拡散予測、周辺モニタリングの強化等を行って備えておかなければなりません。また、この間の住民の非難区域内立ち入り規制や、周辺住民へのリスク説明など、事前に行っていません。出てきたら(検出したら)規制するというやり方で、住民の被曝やさらなる汚染拡大を未然に防ぐことができるのでしょうか。ただちに住民や国民に放出リスクを説明し、事前対策をとるべきです。
 昨日の地震でさらに漏出の可能性が高まっています。原子炉のパラメータのデータは後出しですが、その値の注目しています。

上のグラフについて:
赤線は格納容器のドライウェルという部分(原子炉本体=圧力容器を格納している部分)の値です。上の放射能値をみると、窒素注入を始めた7日に急上昇しています。しかも、その後、9日以降「計器不良」として空白になったままです。
 下のグラフは、格納容器内の圧力を示しています。注入開始から徐々に圧力が上がり始めましたが、8日以降ほとんど増えません。計画では6000立方メートル入れて2.5気圧まで上げる予定でした。入れているのに圧力が上がらないのは、漏れているからです。計算上は1000立方メートル以上が漏れています。
 上のグラフと合わせて考えれば、かなり高い放射能レベルの気体が漏れ出ているはずです。
 なお、格納容器内の放射能が増えているということは、原子炉圧力容器からの放射性物質の漏出が増えている可能性があります。1号機だけは原子炉の圧力が上昇し続けています。
http://atmc.jp/plant/vessel/?n=1
 1号機に危険な兆候はないのでしょうか?もし、少しでもあるなら、もっときちんとその危険性を説明すべきです。