生活の場が「放射線管理区域」!2011/04/23 10:56

放射線管理区域の表示
 大学時代、化学科や物理学科の研究室にはこういう標識のついた場所がいくつかありました。頭では分かってはいても、そのドアの前を通る時は、何となく早足になっていたことを思い出します。
 これは、放射線管理区域を示す標識です。放射線業務従事者と許可された者以外の立ち入りが禁じられています。そして、その基準は法律で定められていて、「3月間につき1.3ミリシーベルトを超えるおそれのある区域」とされています。

 4/19、文科省は学校の校庭利用制限を1時間当たり3.8マイクロシーベルト以下と定めました。校庭がこのレベルなら通学路も家のまわりも、屋外はすべてこの濃度に汚染されている恐れがあります。そうすると、1日4時間だけ屋外にいても、3ヶ月で1.3ミリシーベルトを超えてしまいます。つまり、このような汚染レベルにあっては、「放射線管理区域」で生活しているようなことになりかねません。しかも、これは外部被曝だけの数値です。子どもたちが校庭で遊べば土を触ったり砂埃を吸い込んだりして体内被曝する可能性もあります。特に子どもの被曝は可能な限り最小限にしなければなりません。文科省の基準は、あまりにも甘過ぎます。

 また、政府は、4/22、年間積算の被曝線量が20ミリシーベルトに達するおそれのある地域を「計画的避難区域」と定めました。年間20ミリシーベルトなら、3ヶ月で5ミリシーベルトです。単純に比較しても、「放射線管理区域」をはるかに上回っています。

 そんなところに、人が住み続けるということがどんなに理不尽なことか考えてみてください。国は、速やかに詳細なモニタリングを行って、住民の被曝量を明らかにしなければなりません。そして、これ以上被曝をさせないためにすみやかに安全地帯への避難を行わなければなりません。もちろん、安心して暮らせる環境を整えての避難でなければなりません。テレビで避難所の様子を見たりすると、これでは本当に家に帰った方が良いと思えるような、悲惨な環境に驚きます。特に、原発事故は”人災”なのですから、国と東電はきちんと責任を果たしてください。