埼玉県内ホットスポット情報2011/08/25 10:01

 埼玉県が8月に行った調査で県東南部の三郷市、吉川市で年間累積で1ミリシーベルトを超える可能性のある地点が新たに見つかりました。8月測定値で最高値は県立三郷高校で毎時0.276マイクロシーベルト(地上5cm、8/11)、吉川高校が0.249(地上5cm、8/18)でした。
 この辺りでは、八潮市の県立八潮南高校で0.202(地上5cm、8/18)、八潮高校で0.217(同)、三郷市の幸房小学校で0.265(同)、吉川市三輪野江小学校0.220(地上50cm、8/18)など、高い値が続いています。
 「毎時0.19マイクロシーベルト以下」というのが、これまでの年間被曝限度である年間1ミリシーベルト以下に相当する放射線量ですので、これらの学校においてはそれを超える可能性があります。県は「児童生徒が一日中校庭にいるわけではないので現状では影響ない」としており、少なくとも県立高校については何らかの対策をとるとは聞いていません。
 この辺りは放射性物質が周辺よりたくさん降ったホットスポットです。放射能は学校の校庭だけに降った訳ではありませんから、当然汚染は周辺の通学路や宅地、農地などあらゆるところに及んでいるはずです。実際、近くに住む友人の測定では道路脇や植え込みなど至る所にマイクロホットスポットが見つかります。
 ですから、学校などで比較的高い値が出ている時は、周辺も含めた生活環境全体での被曝を想定して見積もるべきだと思います。まずは、さらに詳細な調査を実施して、年間トータル1ミリシーベルト以内にする対策を講じるべきです。

 なお、 「埼玉県の学校放射線量マップ」のデータ更新作業を急いでいますが、時間がかかっております。間もなく更新しますのでお待ち下さい。

三郷高など1ミリシーベルト超か 年間の空間放射線量
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110813/CK2011081302000057.html

三郷高1ミリシーベルト下回る 年間被ばく量ICRP上限
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20110820/CK2011082002000052.html

校庭等における空間放射線量の測定について(埼玉県)
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/sokutei.html#kekka