柏の高濃度セシウム汚染問題を考える2011/10/24 22:16

千葉県のセシウム汚染マップ(文科省)
  千葉県柏市の市有地から高濃度セシウム汚染が見つかった問題ですが、この付近の地表汚染度から考えると、この程度のマイクロホットスポットができることはそう不思議なことではありません。
 柏市周辺は 広域モニタリングの結果からも汚染度が高くホットエリアとなっていることが分かっています。文科省の汚染地図の色分けから地表面汚染度は、放射性セシウム合計で1平方メートル当たり6万〜10万ベクレルとなっています。低めに見積もって、1平方メートル当たり6万ベクレルとしても、たたみ3畳(5平方メートル)くらいの地表面汚染をすべて集めて土壌1kgにすれば、理論的には今回の汚染レベルになってしまいます。実際は土壌1kg中に30万ベクレル近く集積するためには、ある程度の広さの地表汚染が集積される必要があるでしょうが、元々の汚染レベルが高いので、十分起こり得ることだと思います。
 今後、きめ細かい測定を行って、このような隠れたマイクロホットスポットを徹底的に探し出す必要があります。柏付近は住宅地が多く人がたくさん住んでいます。そうと知らずに近づいて被曝したり、工事などで汚染土が移動拡散したり、被害が広がらないうちに対策をとらなければいけません。
 さらに、セシウムがあれば必ずストロンチウムも存在します。 セシウムに対する存在比0.0005〜0.005から推測すると、1kgあたり100〜1000ベクレル以上のストロンチウムが存在している可能性があります。早急に分析調査する必要があります。
 それにしても、放射能汚染は想像以上に深刻です。

千葉・柏の高線量地:雨水蓄積し高線量 福島第1原発事故が影響<(毎日新聞)BR> http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20111024ddr041040004000c.html

コメント

※コメントの受付件数を超えているため、この記事にコメントすることができません。

トラックバック