原発都民投票は実現するか〜東京都議会開会2012/06/05 21:31

石原都知事所信表明
 今日(6/5)東京都議会が開会しました。注目の「原発都民投票条例」案が付議されています。32万人以上の署名を集めて実現した画期的な直接請求です。言うまでもなく条例制定を求める直接請求は住民の基本的権利です。地方自治法で有権者総数の50分の1以上の署名をもって請求できると定められています。東京都のような一国に匹敵するような巨大な自治体で草の根の直接請求が実現することは並大抵のことではありません。それだけ、都民の関心が高いことを物語っています。はたして、都民を代表する都議会はこれにどう答えるのでしょうか?
 今日は石原慎太郎都知事の所信表明演説がありました。いきなり尖閣諸島買い上げ問題で国家防衛論を展開したのには、正直驚きました。しかもその中で中国のことをシナと呼ぶことにもビックリです。このような話が長々続いた後、次は東電改革。電力自由化に向けて株主総会で頑張るぞと威勢のいいことを言うのですが、原発のゲの字も出てきません。やっと「原発」問題が出たと思ったら、それが都民投票の話でした。
 石原都知事はすでに表明していた通り条例案に反対する意見を展開しました。都知事は「原発問題は国家の安危を左右する重大問題だから国が責任を持って冷静に判断すべき」「センチメントではなく」と反対理由を述べています。それでは、尖閣諸島問題はどうなんだと言いたくなります。国家に代わって東京都が動くんだという態度と大きな矛盾!さらに、市民の運動を「センチメント(情緒的)」と決めつけて批判しているのは大きな問題です。自民党の石原伸晃幹事長が脱原発運動を「集団ヒステリー」と言ったのと共通する感覚です。
 最終的に条例を決めるのは、都議会です。127名の議員がどんな態度を取るのか注目されます。今のところ、知事与党の自民(37)公明(23)は態度未定、最大会派の民主党(50)は修正案でまとまりそう、共産(8)生活者ネット(3)が賛成という状況です。民主党の修正案は投票資格を20才以上(原案16才)とするものです。大阪市では否決されてしまいましたが、自民と民主系は今回同様の修正案に同調した経緯があります。お互い小異を捨てられれば、賛成可決は十分あり得ます。
 今、市民にできることは、近くの都議に働きかけたり、都議会を傍聴したり、そして何よりみんなで注目することだと思います。大阪市の場合、全市議の賛否・態度・対応状況をまとめた評価シートが市民によって作られています。市民が議員活動を注視し、選挙投票の判断材料にするためです。それにしても、現在、マスコミの関心は完全に他に行っていますから、報道が少ないことが心配です。

審議日程
6月5日(火) 13:00~本会議(石原都知事が発言します)
6月12日(火) 13:00~本会議(代表質問)
6月13日(水) 13:00~本会議(一般質問)
6月14日(木) 13:00~総務委員会(14日・15日のどちらかで意見陳述)
6月15日(金) 13:00~総務委員会
6月18日(月) 13:00~総務委員会(採決)
6月20日(水) 13:00~本会議(議案議決)

東京都議会6/5本会議中継録画映像
http://203.179.83.179:8081/togikai/c1206050.wmv

石原都知事による意見書
http://kokumintohyo.com/branch/wp-content/uploads/2012/05/tokyoikensho.pdf

東京「原発」都民投票について/みんなで決めよう「原発」国民投票の会
http://kokumintohyo.com/branch/

原発を問う 32万人の請求 都民投票条例案 あすから審議(東京新聞6/4)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012060402000110.html