定時降下物データ〜セシウム降下量をみる ― 2012/01/08 21:22
このところ、福島県内や関東地方で空間放射線量が増えているという情報がネット上に飛び交っていますが、私はまだ確認できていません。ひとつだけはっきりしているのは1月2日の福島市の定時降下物の観測値が急増したことです。これは昨日のブログで紹介しました。元の データは文科省から発表されています。
文科省は年末年始のデータを暫定値として6日にまとめて発表しました。昨年12月までは毎日発表していました。ところが1月からは、1ヶ月分をまとめて発表するとしています。なんと1月分のデータが公表されるのは2月末となっています。次にいつ暫定値が発表されるかはっきりしません。
12月下旬に文科省が モニタリングの大幅縮小見直しを発表しています。これは、首相の「事故収束宣言」を受けてのものですが、そのとたんにデータの異変が起きています。
定時降下物は貴重なデータです。本来ならば、観測点を増やして、より綿密な調査が必要なくらいです。放射能は物質なのです。ヨウ素やセシウムという物質として空を飛んでくるのです。それを直接捕まえるのがこの調査ですから、単に空間線量を量るよりずっと意味があるのです。
福島市の観測点では3/27から定時降下物の量が調べられています。このデータからセシウムの降下量をグラフにしました。3/27〜4/23までは、セシウム137だけのデータなので134も含めれば実際は2倍くらいと考えて下さい。それ以後は134と137の合計値を示しています。もし、3/27より前のデータがあれば、このグラフの縦軸を十倍くらいは伸ばさないと入らないほどでしょう。なぜなら、10万〜30万ベクレルの地表汚染が残っているのですから。
7月にグラフが跳ね上がっています。7/19〜20に大量のセシウムが降下しました。考えられるのは、6/28から2号機で、7/14から3号機で格納容器内への窒素注入が始められました。これに伴って放射性物質が放出拡散した可能性があります。12月も新たに圧力容器への窒素注入が始まりました。この影響もあるかもしれません。東電は窒素注入を始める時にはアナウンスをしていますが、それ以後止めたのかやっているのかについては何も発表していません。
今後、さまざまなデータの公表が縮小されていく動きがあります。これまでのデータ公表だって全然足りませんでした。データ隠し、小出し、後だし、訂正、削除・・・・東電と国がデータを独占しています。こんな状態では何度でも過ちをくりかえします。徹底公開を求めないマスコミも同罪です。
文科省は年末年始のデータを暫定値として6日にまとめて発表しました。昨年12月までは毎日発表していました。ところが1月からは、1ヶ月分をまとめて発表するとしています。なんと1月分のデータが公表されるのは2月末となっています。次にいつ暫定値が発表されるかはっきりしません。
12月下旬に文科省が モニタリングの大幅縮小見直しを発表しています。これは、首相の「事故収束宣言」を受けてのものですが、そのとたんにデータの異変が起きています。
定時降下物は貴重なデータです。本来ならば、観測点を増やして、より綿密な調査が必要なくらいです。放射能は物質なのです。ヨウ素やセシウムという物質として空を飛んでくるのです。それを直接捕まえるのがこの調査ですから、単に空間線量を量るよりずっと意味があるのです。
福島市の観測点では3/27から定時降下物の量が調べられています。このデータからセシウムの降下量をグラフにしました。3/27〜4/23までは、セシウム137だけのデータなので134も含めれば実際は2倍くらいと考えて下さい。それ以後は134と137の合計値を示しています。もし、3/27より前のデータがあれば、このグラフの縦軸を十倍くらいは伸ばさないと入らないほどでしょう。なぜなら、10万〜30万ベクレルの地表汚染が残っているのですから。
7月にグラフが跳ね上がっています。7/19〜20に大量のセシウムが降下しました。考えられるのは、6/28から2号機で、7/14から3号機で格納容器内への窒素注入が始められました。これに伴って放射性物質が放出拡散した可能性があります。12月も新たに圧力容器への窒素注入が始まりました。この影響もあるかもしれません。東電は窒素注入を始める時にはアナウンスをしていますが、それ以後止めたのかやっているのかについては何も発表していません。
今後、さまざまなデータの公表が縮小されていく動きがあります。これまでのデータ公表だって全然足りませんでした。データ隠し、小出し、後だし、訂正、削除・・・・東電と国がデータを独占しています。こんな状態では何度でも過ちをくりかえします。徹底公開を求めないマスコミも同罪です。
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