放射能汚染茶の記憶 ― 2011/03/24 09:15
ここには25年前に三重県で収穫されたお茶が入っています。1986年4月のチェルノブイリ原発事故の死の灰によって汚染されたお茶です。私はこのお茶をずっと持っていました。そろそろセシウム137も半分になった頃です。今この缶詰を見ながらため息をついています。この缶詰の裏に書かれているメッセージを載せますのでご覧ください。
》》放射能汚染茶の共同保管に参加してください
この缶の中に入っているお茶は、生活クラブ生活協同組合が共同購入していた、三重県の86年産のお茶で、86年4月26日にソ連で起きたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故によって、放射能に汚染されたものです。死の灰は、風に乗って8000キロも離れた日本までやってきたのです。検査の結果、高いものは1キログラム当たり227ベクレルの汚染がありました。この汚染は、三重県ばかりでなく、日本全国に同様な汚染をもたらしたのです。しかし国の基準370ベクレルに対して不安を感じた、生活クラブ生協は、国の基準の10分の1を自主基準として、37ベクレル以上の汚染のものについては取り扱いを中止しました。それはお茶に限らず、輸入されたイタリア産のスパゲッティやギリシャのローレルの葉などに及びました。
私たちは原発があまりにも大きな危険を持っていることを訴えるために、また私たち自身が反原発の思いを持ち続けるために、このお茶を何年かのちに再び検査をして、放射能汚染が後世に永く影響をもたらすことを実証していきたいと思っています。ぜひ放射能汚染茶の共同保管にご協力下さい。上のグラフ(後で掲載)は、このお茶の放射能汚染の測定結果のグラフです。測定は、市民の共同出資で運営されている『放射能汚染食品測定室』に依頼しました。セシウム137とセシウム134との合計の汚染値は、1kg当たり81ベクレルでした。(測定日1987年11月25日)放射能は年月が経つうちに減少しますがセシウム137の半減期は30年(西暦2016年ごろ)セシウム134の半減期は2年です。No.809
放射能汚染茶を共同保管する会:生活クラブ生協世田谷センター、東京生活者ネットワーク《《
この運動、生協が37ベクレルの基準を設けて消費者の安全安心を目指すと共に、汚染したお茶を生産者から買い取ることで生産者を支えるという意味もあったと思います。
》》放射能汚染茶の共同保管に参加してください
この缶の中に入っているお茶は、生活クラブ生活協同組合が共同購入していた、三重県の86年産のお茶で、86年4月26日にソ連で起きたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故によって、放射能に汚染されたものです。死の灰は、風に乗って8000キロも離れた日本までやってきたのです。検査の結果、高いものは1キログラム当たり227ベクレルの汚染がありました。この汚染は、三重県ばかりでなく、日本全国に同様な汚染をもたらしたのです。しかし国の基準370ベクレルに対して不安を感じた、生活クラブ生協は、国の基準の10分の1を自主基準として、37ベクレル以上の汚染のものについては取り扱いを中止しました。それはお茶に限らず、輸入されたイタリア産のスパゲッティやギリシャのローレルの葉などに及びました。
私たちは原発があまりにも大きな危険を持っていることを訴えるために、また私たち自身が反原発の思いを持ち続けるために、このお茶を何年かのちに再び検査をして、放射能汚染が後世に永く影響をもたらすことを実証していきたいと思っています。ぜひ放射能汚染茶の共同保管にご協力下さい。上のグラフ(後で掲載)は、このお茶の放射能汚染の測定結果のグラフです。測定は、市民の共同出資で運営されている『放射能汚染食品測定室』に依頼しました。セシウム137とセシウム134との合計の汚染値は、1kg当たり81ベクレルでした。(測定日1987年11月25日)放射能は年月が経つうちに減少しますがセシウム137の半減期は30年(西暦2016年ごろ)セシウム134の半減期は2年です。No.809
放射能汚染茶を共同保管する会:生活クラブ生協世田谷センター、東京生活者ネットワーク《《
この運動、生協が37ベクレルの基準を設けて消費者の安全安心を目指すと共に、汚染したお茶を生産者から買い取ることで生産者を支えるという意味もあったと思います。
野菜もらいました(日記) ― 2011/03/24 20:56
家に帰るとおいしそうな野菜。隣のおばあちゃんから間引いたコカブをいただきました。おばあちゃんの顔が目に浮かびます。採りたて野菜は本当においしい。
現在栃木県の野菜はホウレンソウとカキナが暫定基準値を超えるヨウ素131が検出され出荷停止になっています。残念ながら今の状況においてはこの野菜にも放射性物質がついていることは明らかです。どうすれば良いか?作った人のことを考えると簡単に捨てることはできません。妻は「食べても大丈夫?」と私に聞きます。「採りたてで美味しそう。でも心配」・・・いろいろ考えましたが、私はこのコカブを食べようと思います。政府が言うように大丈夫だから食べるのではありません。この食べ物からは逃げられないような気がしたからです。
コカブを桶に入れて水を流しながら良く洗います。表面についているであろう放射性物質をできる限り洗い流すためです。食べ物に対して失礼かもしれませんが「除染」というわけです。今日は一晩このまま水につけておきます。明日、また洗って明日の晩のみそ汁にでもしようかと思います。加熱調理によって揮発するヨウ素も多いはずです。これでかなりのヨウ素は除くことができるはずです。わたしたちは夫婦とおばあちゃん、合わせると平均年齢60才以上ですから若い人より影響は小さいはずです。言い訳のようにいろいろ考えて、このコカブを食べることにしました。そして食べるからにはできる限り放射能を減らして食べる。
基本原則は、汚染が分かっている水や食べ物は避けること。少なくとも基準値を超えるものは取らない。どうしてもそれが無理なら、一時的には「除染」や「減放射能」をやった上で食べる。それはあくまで一時的なことです。放射能汚染した食べ物を「除染」しながら食べなくてはならなくなったら、はっきり言って人の住めるところではないのです。
東京にいる娘からも電話があり、「水飲んでも大丈夫?料理に使っても平気?」と聞かれました。水道水から放射性物質が検出されている以上、ミネラルウォーターなど水道水以外の水があるならそれを使った方が良いと答えました。水道水しかなければ、浄水器、汲み置きなどによって放射能をできる限り減らして使った方が良いということも言いました。具体的な対処法が必要な時になってしまったのですね。
被災地はそれどころでない状況にあるということは分かっています。福島の現地では毎日が汚染された水道水を使わざるを得ない状況だということもペットボトルの水も不足しているということも知っています。しかし、福島でも30km圏外は「健康に影響ない」というのが国の基本姿勢なので行政は積極的に放射能対策を取っていません。基準の3倍超のヨウ素131を検出した飯舘村についても「他に水がなければ飲んでも差し支えない」と突き放されている現地は本当に悲惨だと思います。こと、放射能に関しては「自分の身は自分で」守らなくてはならないのが、悲しいかな今の状況です。
現在栃木県の野菜はホウレンソウとカキナが暫定基準値を超えるヨウ素131が検出され出荷停止になっています。残念ながら今の状況においてはこの野菜にも放射性物質がついていることは明らかです。どうすれば良いか?作った人のことを考えると簡単に捨てることはできません。妻は「食べても大丈夫?」と私に聞きます。「採りたてで美味しそう。でも心配」・・・いろいろ考えましたが、私はこのコカブを食べようと思います。政府が言うように大丈夫だから食べるのではありません。この食べ物からは逃げられないような気がしたからです。
コカブを桶に入れて水を流しながら良く洗います。表面についているであろう放射性物質をできる限り洗い流すためです。食べ物に対して失礼かもしれませんが「除染」というわけです。今日は一晩このまま水につけておきます。明日、また洗って明日の晩のみそ汁にでもしようかと思います。加熱調理によって揮発するヨウ素も多いはずです。これでかなりのヨウ素は除くことができるはずです。わたしたちは夫婦とおばあちゃん、合わせると平均年齢60才以上ですから若い人より影響は小さいはずです。言い訳のようにいろいろ考えて、このコカブを食べることにしました。そして食べるからにはできる限り放射能を減らして食べる。
基本原則は、汚染が分かっている水や食べ物は避けること。少なくとも基準値を超えるものは取らない。どうしてもそれが無理なら、一時的には「除染」や「減放射能」をやった上で食べる。それはあくまで一時的なことです。放射能汚染した食べ物を「除染」しながら食べなくてはならなくなったら、はっきり言って人の住めるところではないのです。
東京にいる娘からも電話があり、「水飲んでも大丈夫?料理に使っても平気?」と聞かれました。水道水から放射性物質が検出されている以上、ミネラルウォーターなど水道水以外の水があるならそれを使った方が良いと答えました。水道水しかなければ、浄水器、汲み置きなどによって放射能をできる限り減らして使った方が良いということも言いました。具体的な対処法が必要な時になってしまったのですね。
被災地はそれどころでない状況にあるということは分かっています。福島の現地では毎日が汚染された水道水を使わざるを得ない状況だということもペットボトルの水も不足しているということも知っています。しかし、福島でも30km圏外は「健康に影響ない」というのが国の基本姿勢なので行政は積極的に放射能対策を取っていません。基準の3倍超のヨウ素131を検出した飯舘村についても「他に水がなければ飲んでも差し支えない」と突き放されている現地は本当に悲惨だと思います。こと、放射能に関しては「自分の身は自分で」守らなくてはならないのが、悲しいかな今の状況です。
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