ニンジン食べました(日記)2011/03/31 20:41

ニンジン
 きのう隣のおばあちゃんからニンジンをもらいました。お店で売ってるのとは大違い。ふさふさと緑の葉っぱまでついてて本当に美味しそうです。そういえば、いつもなら山のようにいただくカキ菜、畑にいっぱいあるカキ菜は、今回全然持ってきませんでした。やっぱり何か気にしているのかもしれません。栃木県のカキ菜は相変わらず出荷停止のままです。
 さて、このニンジンはどうしようか?直感的には食べたいと思います。私たちには放射能が何ベクレル含まれるかなんて測りようがありません。だから、状況判断するしかありません。
●ニンジンについては県などの検査データがないので比較できない。・・・マイナス
○このところ宇都宮、前橋、さいたま市の空中放射線量は少しずつ減る傾向にある。ということは、空気中に浮遊する放射性物質がわずかに減少しているのではないか。・・・少しはマシ
○定時降下物も21日以降減少傾向にある。21日以降まとまった雨が降っていないので、雨や塵として地面に降り注ぐ放射性物質も減った。・・・少しはマシ
○空中放射線量のピークは15日頃、降下物は21日頃だったので、それから9〜15日経つのでピーク時のヨウ素131(半減期8日)は半分以上なくなっている。・・・少しはマシ
●セシウム137(半減期30年)の放射能は減らない。・・・マイナス
●ニンジン放射能吸収量は分からない。・・・マイナス
◎無農薬のニンジン・・・プラス
◎採りたてで美味しい・・・プラス
◎隣のおばあちゃんが作った・・・プラス
 まるで言い訳しているようですが、自分なりにプラスとマイナスを判断しました。少しも科学的じゃありません。でも食べることにしました。今夜はこのニンジンを茹でて、ポテトサラダに混ぜて美味しく頂きました(ゆで汁は捨てました・・・少しはマシ)。それにしても美味しい(かなりプラス)。おばあちゃんありがとう。

 放射能が空から降ってくれば地上の作物は基本的に無差別に汚染されます。もしもっと汚染が進めば、こんなことは言っていられなくなるでしょう。「何ベクレル?」なんて言っていたら、食べるものがなくなってしまう。そのとき国は規制値を引き上げてしまうかもしれません。規制値というのは純粋に医学的・生物学的な数値ではなく、極めて社会的な数値だということを忘れてはなりません。栄養(メリット)と被曝(リスク)を秤にかける、そんなギリギリの状況に置かれる時が来るかもしれません。私たちは、メリットについてはよく分かります。リスクについて分からない。それでは秤にかけられません。判断ができません。ただ大丈夫と言うだけでなく、リスク情報をきちんときちんと知らせるべきです。まずは食品の検査をもっと徹底して行うべきです。これほどサンプルの少ないデータでは判断できません。