3.11から1年、最大の危機は「忘却」2012/03/10 10:00

 最大の危機は「忘却」。原発の「冷却」ではなくて「忘却」。「冷温停止」ではなくて「思考停止」。忘れてしまう、考えない、それが私たち日本人の最大の危機です。
 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」日本人の無常観を言い表しています。ところが、今、
 「放射能の流れは絶えずして、しかももとにもどる。よどみに浮かぶ放射能は、消えず結びて、久しくとどまりたる。」それが私たち日本人に突きつけられている現実なのです。
 3.11から1年、原発危機はますます進行中です。放射能汚染は何世代にもわたって消えることはありません。そのことを、決して忘れず、常に考えつづけ、そして子孫のために行動することが、私たちの義務だと思います。

コメント

_ どんぐりおばさん ― 2012/03/11 09:56

忘れず、考えつづけ、子孫のために行動する、ほんとに私たちの責任ですね。
幼子をかかえてチェルノブイリ事故の放射能におびえ、勉強し、ささやかな行動もした20数年前。
原発の危険を忘れたわけではないけど、行動は続かず、この日を迎えてしまいました。

_ トムティットトット ― 2012/03/11 22:48

私も同じです。これは自分自身に対する戒めです。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック