ヨウ素1312011/03/20 15:29

ヨウ素131
 ヨウ素は塩素などと同じハロゲン元素の仲間です。ヨードともいわれています。消毒薬のヨードチンキやヨウ素でんぷん反応に使うヨウ化カリウム溶液に含まれています。生物体内では甲状腺ホルモンのチロキシンの材料として重要です。ヨウ素は食物の中には不足しがちな元素ですが日本人は海藻などから多く摂取しています。
 ヨウ素131とはヨウ素の放射性同位体の一つで自然界にはほとんど存在しません。人工的なウランの核分裂反応によって大量に生成します。崩壊の時ベータ線という放射線を出します。X線やガンマー線などの電磁波と違って高速の電子線です。粒子ですので透過力は弱いのですが、体内では1〜2cmしか進まないため体内被曝のときはかえって影響が大きく出ます。半減期は約8日と短いので比較的短期間で減少します。それだけに初期の対策が重要なのです。

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