西ドイツ放送 「死の地域に生きる」~海外メディアが伝えるフクシマ ― 2011/10/25 06:27
![](http://tomtittot.asablo.jp/blog/img/2011/10/25/1b2e17.jpg)
ドイツの放送局が作ったドキュメンタリー番組です。テレビ番組というより優れた短編映画のようです。"Todeszone"「死の地帯」というショッキングなタイトルですが、中身はとても人間的です。南相馬に暮らし続ける人々を、本当に丁寧に取材していることに驚きます。見ていて、これがドイツで作られたことを忘れてしまいそうです。ドイツの人たちはこれを見ていったいどう思うでしょうか。またしても「フクシマ」を海外メディアを通じて知るという何とも複雑な気持ちです。
【西ドイツ放送】 『死の地域に生きる』(日本語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=bevc_YG_cbE
【西ドイツ放送】 『死の地域に生きる』(日本語字幕付き)
http://www.youtube.com/watch?v=bevc_YG_cbE
ダッ!ダッ!脱・原発の歌・・・アイドルたちの脱原発 ― 2011/08/09 08:26
かつて、反原発ミュージシャンといえば「忌野清志郎」タイプのロック系でした。今、脱原発ミュージシャンといえば、「アイドル」たちです。
例えば、制服向上委員会(SKi)というアイドルグループ。私の年代ですと、生活向上委員会(生向委)とダブり、偶然でしょうが清志郎とつながります。最近はフジロックフェスティバルの出演NG問題で話題になりました。明るい笑顔や、ピチピチの制服姿、ノリノリのステージを観ていると、しかめ面して原発危機を語っているオヤジとしてはちょっと反応に困るのですが、ニタニタと顔が緩んできて妙に元気になるから不思議です。ダッ!ダッ!・・・というところが妙に耳に残ります。理屈じゃなくて感覚でとらえるのですね。
つづいて、紹介したいのは藤波心さん。原発事故後、自らのブログで「批判覚悟で・・・」脱原発の思いをつづり話題となった中学生アイドル。渋谷や新宿などのデモで堂々と演説、脱原発のジャンヌダルクとか14歳のジャンヌダルクとか言われています。TBSの金平キャスターとのインタビュー対談はなかなか聞き応えがあります。まっすぐに自分の意見を言うことができるって、簡単なようですが、なかなかできません。いい歳をした大人になるほど難しいことですね。
制服向上委員会にしても藤波心にしても、「少女アイドル」というところが、これまでなかったことで、新しい可能性を秘めているような気がします。”男性原理の象徴である原発を撃つ”などと難しいことはあえて考えず、まずは聞いてみて下さい。
ダッ!ダッ!脱・原発の歌
http://www.youtube.com/watch?v=ByP8m3XOZdw&feature=related
原発さえなければ
http://www.youtube.com/watch?v=DnNed1RryIs&feature=related
8月10日 “げんぱつじこ 夏期講習”
http://www.idol-japan-records.net/schedule/index.html#anchor32
「中3・B級アイドル」藤波心に聞く脱原発とは(TBSニュースバード・ニュースの視点7/4)
http://news.tbs.co.jp/fb/20110704/index-j.html
6.11 新宿・原発やめろデモ!- 藤波心 / アルタ前
http://www.youtube.com/watch?v=qywaqbKDiFo
藤波心オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html
例えば、制服向上委員会(SKi)というアイドルグループ。私の年代ですと、生活向上委員会(生向委)とダブり、偶然でしょうが清志郎とつながります。最近はフジロックフェスティバルの出演NG問題で話題になりました。明るい笑顔や、ピチピチの制服姿、ノリノリのステージを観ていると、しかめ面して原発危機を語っているオヤジとしてはちょっと反応に困るのですが、ニタニタと顔が緩んできて妙に元気になるから不思議です。ダッ!ダッ!・・・というところが妙に耳に残ります。理屈じゃなくて感覚でとらえるのですね。
つづいて、紹介したいのは藤波心さん。原発事故後、自らのブログで「批判覚悟で・・・」脱原発の思いをつづり話題となった中学生アイドル。渋谷や新宿などのデモで堂々と演説、脱原発のジャンヌダルクとか14歳のジャンヌダルクとか言われています。TBSの金平キャスターとのインタビュー対談はなかなか聞き応えがあります。まっすぐに自分の意見を言うことができるって、簡単なようですが、なかなかできません。いい歳をした大人になるほど難しいことですね。
制服向上委員会にしても藤波心にしても、「少女アイドル」というところが、これまでなかったことで、新しい可能性を秘めているような気がします。”男性原理の象徴である原発を撃つ”などと難しいことはあえて考えず、まずは聞いてみて下さい。
ダッ!ダッ!脱・原発の歌
http://www.youtube.com/watch?v=ByP8m3XOZdw&feature=related
原発さえなければ
http://www.youtube.com/watch?v=DnNed1RryIs&feature=related
8月10日 “げんぱつじこ 夏期講習”
http://www.idol-japan-records.net/schedule/index.html#anchor32
「中3・B級アイドル」藤波心に聞く脱原発とは(TBSニュースバード・ニュースの視点7/4)
http://news.tbs.co.jp/fb/20110704/index-j.html
6.11 新宿・原発やめろデモ!- 藤波心 / アルタ前
http://www.youtube.com/watch?v=qywaqbKDiFo
藤波心オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html
児玉龍彦教授、南相馬で除染活動 ― 2011/08/07 22:01
![児玉龍彦・東大アイソトープセンター長 児玉龍彦・東大アイソトープセンター長](http://tomtittot.asablo.jp/blog/img/2011/08/07/1971bb.jpg)
先月末、国会で「満身の怒り」を表明した児玉龍彦教授は、福島県南相馬市で緊急除染活動を展開しています。原発事故以来、現地での放射能測定や調査といった科学者としての活動だけでなく、住民とともに幼稚園や学校の除染を展開するという活動を行っています。まさに「行動する科学者」です。
南相馬市は国の避難区域外も含めて、極めて深刻な放射能汚染を受けています。そして、今なお多くの人々が生活しています。とにかくできる限り、人々の被曝を少なくするための緊急対策として、生活空間の緊急除染を全市をあげて取り組もうとしています。それを指導しているのが児玉教授です。
YouTubeに児玉教授が南相馬でこの活動について語っている動画が掲載されています。是非ご覧ください。除染に関する基本的な考え方がよく分かります。緊急除染と恒久的除染のことなど。
今そこにいる人々にとっては、明日の議論より今日の行動が大事。本当に国会議員や官僚たちはいったい何をやっているのでしょう。
YouTube:児玉龍彦氏 in 南相馬市-1と2(8/6)
http://www.youtube.com/watch?v=cjH_fXWw2lU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=2ZmsDhYBCks&feature=related
「除染急げ」東京大アイソトープ総合センター長(毎日新聞8/7)
http://mainichi.jp/select/science/news/20110808k0000m040085000c.html
半減期17年のセシウム137による土壌汚染の除染へむけ(東京大学アイソトープセンターニュース)
http://www.ric.u-tokyo.ac.jp/news/news42-1.pdf
南相馬市は国の避難区域外も含めて、極めて深刻な放射能汚染を受けています。そして、今なお多くの人々が生活しています。とにかくできる限り、人々の被曝を少なくするための緊急対策として、生活空間の緊急除染を全市をあげて取り組もうとしています。それを指導しているのが児玉教授です。
YouTubeに児玉教授が南相馬でこの活動について語っている動画が掲載されています。是非ご覧ください。除染に関する基本的な考え方がよく分かります。緊急除染と恒久的除染のことなど。
今そこにいる人々にとっては、明日の議論より今日の行動が大事。本当に国会議員や官僚たちはいったい何をやっているのでしょう。
YouTube:児玉龍彦氏 in 南相馬市-1と2(8/6)
http://www.youtube.com/watch?v=cjH_fXWw2lU&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=2ZmsDhYBCks&feature=related
「除染急げ」東京大アイソトープ総合センター長(毎日新聞8/7)
http://mainichi.jp/select/science/news/20110808k0000m040085000c.html
半減期17年のセシウム137による土壌汚染の除染へむけ(東京大学アイソトープセンターニュース)
http://www.ric.u-tokyo.ac.jp/news/news42-1.pdf
福島第一原発から漏れた放射能の広がりマップ(リンク) ― 2011/08/01 08:05
以前このブロでも紹介した群馬大学の早川由起夫教授による、放射能汚染地図の最新版が公開されています。早川教授は火山学が専門で、噴火に伴う火山ガスや火山灰の拡散理論を応用して放射能の拡散状況を分析しました。
それによると、3/12〜23の間に4回にわたって大きく3方向に放射能雲が流れたことが分かります。
① 3/12夜、北へ向かって一関市に至った放射能雲。21時ころ南相馬市を通過しました。
② 3/15午前、南へ向かって東京に達した放射能雲。4時にいわき市を通過して南下。茨城県内で枝分かれして10時半に宇都宮市に、14時に郡山市に達しました。枝分かれはもうひとつあって12時に前橋市に達したあと、夕刻以降に軽井沢町と沼田市に届いています。
③ 3/15夕方、北西に向かって流れた特別に濃い放射能雲。これが福島県にとって悪魔の風となり、飯舘村などに深刻な汚染をもたらしました。この放射能雲は19時に福島市、20時半に郡山市に達し、さらに白河の関を越えて栃木県内に侵入し、那須と日光に達しました。
④ 3/21〜23、再び南へ向かって東京に達した放射能雲。21日6時に水戸市を通過した放射能雲は9時に東京新宿に達しました。この3日間、関東地方には強い雨が断続的に降り、千葉県東葛地方にみられる汚染のホットスポットを作りました。その形と大きさは放射能雲の濃度と雨の強さによります。
この汚染ルートとタイミングは、福島原発で起こった爆発日時と合っていません。1号機は3月12日15時36分に爆発、3号機は3月14日11時01分に爆発しました。早川教授は、福島原発から大量の放射性物質が漏れたのは、爆発の瞬間ではなく、爆発からしばらく時間を置いて、原発建屋から音もなく静かに漏れ出したようだと言っています。
このような放射能の流れを当時だれが分かっていたでしょう。放射能雲が漂う中で子どもたちは学校に通っていました。お彼岸の雨に当たって帰りを急ぐ子どもたちもいました。今から思えば、あの時に避難や屋内退避などの対策をきちんととっていれば、多くの人が余分な被曝を受けずにすんだのにと本当に悔やまれます。
国が持っている拡散予測システムSPEEDIは、もちろんこの間の放射能雲の流れとひろがりを予測しています。そのデータを隠した罪はとてつもなく大きいと言えるでしょう。
早川由起夫の火山ブログ:放射能汚染地図(三訂版)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-414.html
同ブログ:放射能汚染地図の読み方
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-413.html
読売新聞「放射能の広がり詳細地図に」(7/31)に掲載されている地図
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=264&reqId=44726
@nnistarさんのページ:国・自治体による高さ1m・0.5m計測を中心とした放射線量マップ
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html
このマップにも頭が下がります。これは、早川教授の放射能汚染マップと重ねて見ることができます。
なお、私も埼玉県を中心とした汚染マップを作っていますのでご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~qv4t-ozw/saitama-rad.html
それによると、3/12〜23の間に4回にわたって大きく3方向に放射能雲が流れたことが分かります。
① 3/12夜、北へ向かって一関市に至った放射能雲。21時ころ南相馬市を通過しました。
② 3/15午前、南へ向かって東京に達した放射能雲。4時にいわき市を通過して南下。茨城県内で枝分かれして10時半に宇都宮市に、14時に郡山市に達しました。枝分かれはもうひとつあって12時に前橋市に達したあと、夕刻以降に軽井沢町と沼田市に届いています。
③ 3/15夕方、北西に向かって流れた特別に濃い放射能雲。これが福島県にとって悪魔の風となり、飯舘村などに深刻な汚染をもたらしました。この放射能雲は19時に福島市、20時半に郡山市に達し、さらに白河の関を越えて栃木県内に侵入し、那須と日光に達しました。
④ 3/21〜23、再び南へ向かって東京に達した放射能雲。21日6時に水戸市を通過した放射能雲は9時に東京新宿に達しました。この3日間、関東地方には強い雨が断続的に降り、千葉県東葛地方にみられる汚染のホットスポットを作りました。その形と大きさは放射能雲の濃度と雨の強さによります。
この汚染ルートとタイミングは、福島原発で起こった爆発日時と合っていません。1号機は3月12日15時36分に爆発、3号機は3月14日11時01分に爆発しました。早川教授は、福島原発から大量の放射性物質が漏れたのは、爆発の瞬間ではなく、爆発からしばらく時間を置いて、原発建屋から音もなく静かに漏れ出したようだと言っています。
このような放射能の流れを当時だれが分かっていたでしょう。放射能雲が漂う中で子どもたちは学校に通っていました。お彼岸の雨に当たって帰りを急ぐ子どもたちもいました。今から思えば、あの時に避難や屋内退避などの対策をきちんととっていれば、多くの人が余分な被曝を受けずにすんだのにと本当に悔やまれます。
国が持っている拡散予測システムSPEEDIは、もちろんこの間の放射能雲の流れとひろがりを予測しています。そのデータを隠した罪はとてつもなく大きいと言えるでしょう。
早川由起夫の火山ブログ:放射能汚染地図(三訂版)
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-414.html
同ブログ:放射能汚染地図の読み方
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-413.html
読売新聞「放射能の広がり詳細地図に」(7/31)に掲載されている地図
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=264&reqId=44726
@nnistarさんのページ:国・自治体による高さ1m・0.5m計測を中心とした放射線量マップ
http://www.nnistar.com/gmap/fukushima.html
このマップにも頭が下がります。これは、早川教授の放射能汚染マップと重ねて見ることができます。
なお、私も埼玉県を中心とした汚染マップを作っていますのでご覧ください。
http://www.asahi-net.or.jp/~qv4t-ozw/saitama-rad.html
国会で満身の怒り - 児玉龍彦・東大教授(リンク) ― 2011/07/29 18:25
「7万人が彷徨っている時に国会はいったい何をやっているのですか?!」
15分の持ち時間を目一杯使い、最後にこう叫んだとき、私は震えました。これだけの満身の怒りを込めた激しい訴えを科学者の口から聞いたのは初めてです。
7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」に参考人として出席した児玉龍彦・東大教授(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)の説明です。児玉教授は、放射能汚染の実態と人々の被曝が放置されている現状を怒りを込めて訴え、一刻も早く国がやるべきことを具体的に提言。これを聞いた議員たちは何をやってくれるのだろうか。
YouTube動画でご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo
なお、この訴えを文字におこして下さった方もいます。こちらのブログをご覧ください。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html
児玉龍彦氏のフェイスブックで国会提出資料を閲覧できます。
http://www.slideshare.net/ecru0606/ss-8725299
衆議院厚生労働委員会委員名簿 http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0070.htm
15分の持ち時間を目一杯使い、最後にこう叫んだとき、私は震えました。これだけの満身の怒りを込めた激しい訴えを科学者の口から聞いたのは初めてです。
7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」に参考人として出席した児玉龍彦・東大教授(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)の説明です。児玉教授は、放射能汚染の実態と人々の被曝が放置されている現状を怒りを込めて訴え、一刻も早く国がやるべきことを具体的に提言。これを聞いた議員たちは何をやってくれるのだろうか。
YouTube動画でご覧いただけます。
http://www.youtube.com/watch?v=O9sTLQSZfwo
なお、この訴えを文字におこして下さった方もいます。こちらのブログをご覧ください。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-626.html
児玉龍彦氏のフェイスブックで国会提出資料を閲覧できます。
http://www.slideshare.net/ecru0606/ss-8725299
衆議院厚生労働委員会委員名簿 http://www.shugiin.go.jp/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0070.htm
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