3.11から半年、原発危機は進行中!2011/09/10 23:30

小出裕章氏に聞く(毎日新聞)
 3.11から半年ということで、様々なメディアが特集を組んでいます。読売新聞などでは原発事故もまるで過去の出来事のような扱いです。今日(9/10)の読売社説には「原子炉の安定冷却が進行中で、新たな放射性物質の放出はほとんどなくなっている」と書いてありました。こんな楽観的!というより明らかなウソ!を堂々と書くところがさすが読売です。
 今でも1時間当たり2億ベクレルの放射性物質が漏出していることは東電も認めています。しかも通常時は絶対に出て来ないセシウムなどが漏れ続けている状況には変りがありません。それを「ほとんどない」と言い切る読売の乱暴さは異常です。さらに、何をもって「安定冷却」と言うのでしょう。穴の開いた原子炉の中で、メルトダウンした燃料が今どこにあってどうなっているか分からないような状況で、ただひたすら水をかけ続けて、かろうじて最悪の事態を回避しているに過ぎません。しかも、いたる所からその水は建屋内に漏れ続け、溜まった汚染水が11万トンもある状況も何ら変わっていません。
 9/9の毎日新聞では大きな紙面を割いて福島原発の現状を特集を組んで詳しく掲載していました。その中に小出裕章氏のインタビュー記事が載っていました。これがまさに今の状況を語っていると思います。毎日新聞を読んでいない方にもぜひ紹介したいと思います。同じ新聞でも読売とは大違いです。

<福島第1原発>京都大原子炉実験所・小出裕章助教に聞く
http://mainichi.jp/select/science/news/20110909k0000m040167000c.html

 これが、福島第一原発の状況なのです。新聞記者やメデイアは失言揚げ足取りをしているヒマガあったら、福島原発に行って取材して来い!と強く言いたいです。政府の立ち入り禁止はメディア規制でもあることをメディア自身がすんなり受け入れている状況が本当に情けありません。そんなことを思う9.11です。

コメント

_ はに丸 ― 2011/09/11 08:28

余震も落ち着いてきた中で、薄れていた危機感が甦ります。
まだずっと、予断が許されない状況なのですね。

メルトダウンした燃料の回収方法に見通しがつかないという状況に、暗澹たる思いです…

_ どんぐりおばさん ― 2011/09/11 13:17

ほんとにそうですね、失言で揚げ足とりするヒマに報道すべきことをきちんと伝えてほしいですね。

プルトニウムはどうなった?
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