埼玉県内学校の放射線マップ作成しました2011/07/15 21:44

埼玉県内学校の放射線マップ
埼玉県内学校の放射線マップ・・・制作:”原発危機を考える” byトムティットトット

 埼玉県もようやく県内の学校の放射線量を測り始めました。 (読売新聞) 7/14までに116カ所の測定結果が公表 (埼玉県HP)されましたので、地図上にプロットしてみました。Googleマップの使い方がまだよく分からなくて、見にくい所はご容赦下さい。マップ下の「大きなマップで見る」をクリックした方が見やすいかもしれません。ぜひご覧ください。

埼玉県内学校の放射線マップ・・・制作:”原発危機を考える” byトムティットトット

 県東部の三郷市、吉川市付近がホットスポットになっていることが分かります。これは、我孫子、柏、松戸、流山、野田方面のホットスポットとつながっています。最大は、三郷市立幸房小学校の校庭1m高で毎時0.33マイクロシーベルトでした。次に高かったのが、吉川市立三輪野江小学校の0.229でした。
 紫色のポイントは、0.1マイクロシーベルト未満のところです。埼玉県の大部分はこのレベルになっていました。この値は3.11以前のさいたま市の平常値と大きく変わらないレベルと考えられます。(さいたま市の過去の平常値:0.031~0.060μSv/h、ただし地上18mなので、地上1mでは約2倍の0.06〜0.12μSv/hと考えて)
 青色のポイントは0.1〜0.2マイクロシーベルト未満の所です。ここまでなら、年間で1ミリシーベルト以下の被曝量と考えられます。つまり、これまでの一般公衆の年間被曝限度に相当します。(積算値の推定は文科省の試算式による・・・野田市の例)なお、武田邦彦教授は0.11までが安全量と言っています。
 三郷市と吉川市に見られた水色と緑色のポイントは、0.2マイクロシーベルト以上の被曝放射線量となり、平常値の数倍に達するレベルとなります。今回の原発事故による放射能汚染の影響は明らかです。
 特に子どもたちへの影響をできる限り低く抑えるためには、まず県東部のホットスポットで被曝低減対策を立てるべきです。もっと詳しい汚染状況調査を行い、除染や校庭の表土入れ替えなど、できることは何でもやるべきです。それも一刻も早く。

 私は昔、吉川市に住んでいたことがあります。友だちもたくさんいます。とても人ごととは思えません。早くきれいにしてほしい。

<追記>高めの線量の出ている県東部地区については、市や町のデータも追加しました。また、ホットスポットとなっている千葉県などの隣接自治体のデータも追加しました。測定体制は自治体によって随分差があります。今後、さらにデータの追加プロットや更新をできればと思いますが、結構大変です。(7/16)