「何があっても逃げない」・・・友人の言葉(日記)2011/05/26 20:18

野菜です
 足利の山里で無農薬有機農業をやっている友人から採りたての野菜が届きました。その野菜を食べるのは久しぶりです。というのも、彼はガンを患い、かれこれ2年近くも病床にあるからです。彼は、手術も入院もせず、いわゆる普通のガン治療を一切受けずに、自分の力でガンと闘っています。現在は奥さんが彼の世話をしながら野菜作っています。
 3月、原発が緊迫していた頃のことです。いざという時には逃げるかどうするかという話を私がすると彼らがこう言ったのを思い出しました。「もう、腹を括っているから、何があっても逃げないし、ここで採れたものは何でも食べる」と実にきっぱりしていました。彼らは反原発運動にも関わり、原発は決して認めていません。彼の言葉からは、何があっても自分の生き方を断固貫きたい、そんなことで自分の人生を変えられたくない、という強い思いが溢れています。農業をやり、今はガンと闘いながら、どこまでも自分を信じて生きようとする彼を尊敬するとともに、一日も早く健康を取り戻すことを祈っています。
 福島にも、きっと彼のような方がいると思います。理不尽に人生を変えさせられた多くの人々の思いを、私たちはどう受け止めたら良いのでしょう。
 命のこもった美味しい野菜を食べながら、私はそんなことを考えていました。