浜岡原発停止へ、さらに廃炉へ2011/05/07 06:47

浜岡原発(中電HPより)
 「お父さん、浜岡原発止まったね!」、「えっ、事故ったか?」私は一瞬青くなったのですが、菅首相が原発止めると聞いて、ああやっと明るい兆しも見えてきたと、少しだけうれしくなりました。最近、あまりテレビを見ていませんので、娘から電話をもらうまで夕べのことは知りませんでした。

 浜岡原発は、今「最も危険な原発」と指摘されていました。理由は言うまでもありません。「地震と津波」です。原発は、御前崎の近く、東海の砂浜に建っています。目の前には砂丘が広がっています。海岸には防潮堤や防波堤は元々ありません。福島原発事故を目の当たりにして、いくらなんでもそれはないだろうというのが、普通の人の見方です。もし、「今、東海地震が起きたら」と考えれば、夜も眠れなくて当たり前です。
 今回の、菅首相の判断は評価します。

 しかし、2年程度の停止期間中に安全対策を施すと言っているのが気になります。安全対策を免罪符に永続的運転に持って行くことは決して許してはなりません。もうこれ以上余計なことにお金をかけず、そのまま廃炉にしてしまうのがベストです。
(追記)運転を停止しても、核燃料を原発プール内で冷却し続けなければならないので、やはり地震津波対策は必要です。結局、原発を廃炉するにしても、使用済み核燃料や放射性廃棄物の最終処理まで考えれば、膨大な時間とコストがかかります。これまで、原発の発電コストからこういう費用を除外して、原発が安いなどというデマが作られています。しかも、事故を起こした時のリスクを考えたら、お金がいくらあっても足りないのが原発です。何とお金のかかることか!

とりあえず、浜岡原発に関するリンクをいくつか紹介します。
中部電力のホームページ(東電より格段に見やすい)
浜岡原発を考える静岡ネットワーク
浜岡原発、巨大地震対策虹のネットワーク
浜岡原発訴訟原告団(浜岡原発とめよう裁判の会)
声明 浜岡原発運転差し止め訴訟不当判決に抗議する(原子力資料情報室)
もし浜岡原発がレベル7になったら(友人提供)