中山千夏「私のための原発メモ」2011/05/29 23:57

 伊豆の友人から素敵な冊子が送られてきました。「私のための原発メモ」という、B5版20ページの小冊子です。中山千夏さんといえば、かつて国会議員までやったスーパーウーマン!その語り口はさすがです。彼女の言葉は、まるで喫茶店でお茶を飲みながら語り合っているようです。彼女にかかったら原子炉だってヤカンです。難しい理屈もやさしい言葉でスイスイ語っちゃいます。どの文章からも彼女の思いや感情が伝わってきます。人が人に伝えるものって単なる情報ではありません。思いが伝わるかどうか、ということなんですね。
 今回、中山千夏さんの文章を冊子にまとめて出版したのが、友人の天鼓さんです。彼女の言葉も紹介しましょう。
「原発を話題にしてください。実態を知り、関心を持ち続けるためにこの小冊子を。・・・中略・・・知ること、語り合って知恵を出すこと、行動すること、私たち自身がやらなければならない。そのうち誰かが何とかしてくれるということはないのです。」
今、本屋さんに行くと原発事故関連本が山と積まれています。出版業界はさながら「原発特需」。それだけ、みんなが「本当の」情報を求めているからです。そんな中、こうした小冊子が人から人へそれぞれの「思い」伝えながら広まるなんて、とっても素敵です。

もくじ紹介
原発は知らない間にできていた
原発はやっと私の問題になった
メモ1 原子力発電は蒸気力発電
メモ2 核燃料は爆弾の仲間
メモ3 核分裂反応はどうにも止まらない
メモ4 核燃料は使えなくなっても燃え続ける
メモ5 原発の水の役目は発電と冷却
メモ6 原発は核燃料冷却施設
メモ7 フクシマは・・・冷却できずにベントした
メモ8 フクシマは・・・爆発した メルトダウンした
メモ9 フクシマは・・・高濃度の汚染水を海に捨てた
メモ10 フクシマは・・・いつ終わるのか
メモ11 禁煙させるなら原発もやめさせろ
メモ12 医者を選んで自分で決めろ
メモ13 原発は人類にはまだ早い
メモ14 電力は足りている
付記 それでも原発が続いた憂鬱なわけ・・・そして希望

 冊子ご希望の方は1冊100円程度のカンパと送料を合わせてご注文できます。連絡先は後日掲載いたします。

なお、本書のPDF版が無償で公開されています。
http://homepage3.nifty.com/Karinsha/ronbun/ron-genpat.pdf