沖縄と原発・・・小出裕章講演より2011/08/21 08:35

 8月13日に沖縄で小出裕章先生の講演会が開かれました。その後の記者会見の様子がYouTubeに載っていましたので視聴しました。沖縄は日本で唯一原発を持たない電力エリアです。そこで何を語るか興味を持って聞きました。
 その中で一番印象に残る言葉は、「私が関わってる原子力の問題とも1番深いところで繋がっている」というものです。太平洋戦争において、沖縄は日本本土を守るために犠牲になりました。日本で唯一、地上戦を闘った地です。そして戦後は在日米軍基地の大半を押し付けています。
 沖縄の基地問題と福島原発の問題との共通性について、「弱いところ弱いところに犠牲をしわ寄せしているということ」と語っています。また、核廃棄物の捨て場に沖縄という話もあることについて、「地方で財政が破綻したようなちいちゃな自治体を狙ってそれ(核のゴミ)を押し付ける・・・失礼ながら沖縄というところもそういう意味では狙われやすい」とも。
 「強いものが繁栄して、犠牲は弱いものに押し付ける」あるいは「弱いものの犠牲の上に、強いものが繁栄する」という構造が見えてきます。原発問題と基地問題が深いところでつながっている意味はここにあるのだと思います。

小出裕章さん記者会見@沖縄2011/08/13(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=tIIF5zUMcEk

全文書きおこし(ブログ:ざまあみやがれい!)
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