「電力不足」は本当か?ーその22011/04/20 20:51

東電、またも供給力上方修正。理由は「揚水発電」!

 前回、5200万キロワットという話をしたばかりで、今度は、いっきに500万キロワット増えて、供給力5700万キロワットという見通しが出てきました。やっぱり!という感じです。

 「経済産業省と東京電力は18日、今夏の電力供給力の見通しを、現時点の5200万キロ・ワットから5600万~5700万キロ・ワット程度に引き上げる方向で調整に入った。」 (読売新聞4/20朝刊)

 その理由を「揚水発電の計上」というから、驚きです。当然そんなことは折込み済と思い、前回のブログ記事でも触れませんでした。なぜなら、「揚水発電」は、ピーク時のやり繰り、そのために用意されている発電手段だからです。

 「揚水発電」とは
 上流と下流にふたつのダムを作り、間に発電所を作ります。電力が余っている時(深夜など)に、下から上に水を汲み上げておきます。そして、電力が足りない時(昼間)に、上から下に流して発電します。これは、昼夜の需給ギャップを埋める便宜的手段です。なぜ、「便宜的」なのかというと、汲み上げに使う電気の方が、発電する電気より大きい、つまり、電気を作る所ではなくて、電気を使う所なのです。ですから、「電気の捨て場」とも言われています。
 実は、ここにも原発が関係しています。「電気が余る」という状況は、よく考えると不思議です。だって、余れば発電を止めればいい。ところが、原発は簡単に止めたり動かしたりできません。だから、夜の電気は余ります。それを「捨てる」ために、これが役に立つという訳です。実際、原発とセットで作られてきました。東電では最大で合計1000万キロワット相当の揚水発電所をもっています。

 このことは、 週刊ポスト今週号に取り上げられました。まさか東電がこれを除いてピーク時の供給力を見積もるはずがありません。そのときのためのシステムですから。もし、外していたのなら、明らかに意図的な数字の操作です。まさか、この記事が出たから、急いで発表?。

 「電力不足」も「計画停電」も過剰演出されています。街中では「節電」キャンペーンが繰り広げられています。これって、煽っていませんか?