映画「10万年後の安全」(日記) ― 2011/04/13 18:31

誰にも保障できない10万年後の安全。放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリー。
渋谷の片隅にあるミニシアター、アップリンク。平日の午前、普段は行列などできるところではないと思いますが、なんと整理券まで出すほどの大入り満員でした。若い人たちが多いのはさすが渋谷。皆さんに紹介してから観に行くのは順序が逆ですが、感想を一言書きたいと思います。
まるでタルコフスキーのSF映画を観ているようです。これは現実?、SFじゃなくてドキュメンタリーなんだ!と、くりかえし自分に言い聞かせながら見続けました。それほど、それは「現実離れした現実」でした。
発電後の「使用済核燃料」を最終的にどう処理するかということは、原発を持つどの国も抱える大きな問題です。フィンランドは悩み考えた末に地下深く埋める方法を選びました。映画はこのプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかけ、その専門家たちがそれぞれ語る形で進んで行きます。原発を使った私たちの世代に責任があること、放射能は危険であること、未来の子孫たちを守らなくてはいけないことなどを、謙虚かつ誠実に語っています。日本の政治家や専門家とのあまりにも大きな違いに絶望すら覚えます。日本では最終処分の場所も方法も決まらないまま原発を動かし続けています。トイレのないマンションと揶揄されながら。
上映後に、アップリンク社長の浅井氏と参加者のフリートークがありました。参加者からは「それにひきかえ日本は!」「これからどうすればいいの?」などという声がつぎつぎあがりました。今こそ、多くの人に観てほしいと思います。最後に一言、決して反原発プロパガンダ映画ではありません。映画芸術的にも優れた作品だと思います。トナカイの目が印象に残っています。
公式ホームページ:内容紹介はこちらをご覧ください。
http://www.uplink.co.jp/100000/
全国上映館:少しずつ広がっています
http://www.uplink.co.jp/100000/theater.php
渋谷の片隅にあるミニシアター、アップリンク。平日の午前、普段は行列などできるところではないと思いますが、なんと整理券まで出すほどの大入り満員でした。若い人たちが多いのはさすが渋谷。皆さんに紹介してから観に行くのは順序が逆ですが、感想を一言書きたいと思います。
まるでタルコフスキーのSF映画を観ているようです。これは現実?、SFじゃなくてドキュメンタリーなんだ!と、くりかえし自分に言い聞かせながら見続けました。それほど、それは「現実離れした現実」でした。
発電後の「使用済核燃料」を最終的にどう処理するかということは、原発を持つどの国も抱える大きな問題です。フィンランドは悩み考えた末に地下深く埋める方法を選びました。映画はこのプロジェクトの実行を決定した専門家たちに、未来の子孫の安全性について問いかけ、その専門家たちがそれぞれ語る形で進んで行きます。原発を使った私たちの世代に責任があること、放射能は危険であること、未来の子孫たちを守らなくてはいけないことなどを、謙虚かつ誠実に語っています。日本の政治家や専門家とのあまりにも大きな違いに絶望すら覚えます。日本では最終処分の場所も方法も決まらないまま原発を動かし続けています。トイレのないマンションと揶揄されながら。
上映後に、アップリンク社長の浅井氏と参加者のフリートークがありました。参加者からは「それにひきかえ日本は!」「これからどうすればいいの?」などという声がつぎつぎあがりました。今こそ、多くの人に観てほしいと思います。最後に一言、決して反原発プロパガンダ映画ではありません。映画芸術的にも優れた作品だと思います。トナカイの目が印象に残っています。
公式ホームページ:内容紹介はこちらをご覧ください。
http://www.uplink.co.jp/100000/
全国上映館:少しずつ広がっています
http://www.uplink.co.jp/100000/theater.php
コメント
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_ 私設原子力情報室 - 2011/04/13 23:17
「100,000年後の安全」というドキュメンタリー映画を観てきました。原発から排出される高レベル放射性廃棄物(簡単に言えば使用済み燃料棒)の最終処理場を巡る話です。舞台はフィン
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