1号機から再び放射性気体漏出か? ― 2011/04/11 22:27
1号機から再び放射性気体漏出か?
東電は格納容器の水素爆発を防ぐため、7日から窒素ガスを注入していますが、圧力が上がらず、かなりの気体が格納容器から外部に漏れ出していると考えられます。11日の地震で現在は注入がストップしました。これは当然と思われますが。これまでの状況及び今後の影響について考えてみました。
すでに格納容器の機密性が損なわれた今の状態で、窒素ガス注入を行えば必ず容器内の気体が漏れ出す危険があるにもかかわらず、事前に十分な説明を行っていません。再度の水素爆発による格納容器破壊を未然に防ぐためとはいえ、さらなる放射性物質放出のリスクを事前にきちんと知らせておくべきです。放出量の推定、SPEEDIによる拡散予測、周辺モニタリングの強化等を行って備えておかなければなりません。また、この間の住民の非難区域内立ち入り規制や、周辺住民へのリスク説明など、事前に行っていません。出てきたら(検出したら)規制するというやり方で、住民の被曝やさらなる汚染拡大を未然に防ぐことができるのでしょうか。ただちに住民や国民に放出リスクを説明し、事前対策をとるべきです。
昨日の地震でさらに漏出の可能性が高まっています。原子炉のパラメータのデータは後出しですが、その値の注目しています。
上のグラフについて:
赤線は格納容器のドライウェルという部分(原子炉本体=圧力容器を格納している部分)の値です。上の放射能値をみると、窒素注入を始めた7日に急上昇しています。しかも、その後、9日以降「計器不良」として空白になったままです。
下のグラフは、格納容器内の圧力を示しています。注入開始から徐々に圧力が上がり始めましたが、8日以降ほとんど増えません。計画では6000立方メートル入れて2.5気圧まで上げる予定でした。入れているのに圧力が上がらないのは、漏れているからです。計算上は1000立方メートル以上が漏れています。
上のグラフと合わせて考えれば、かなり高い放射能レベルの気体が漏れ出ているはずです。
なお、格納容器内の放射能が増えているということは、原子炉圧力容器からの放射性物質の漏出が増えている可能性があります。1号機だけは原子炉の圧力が上昇し続けています。
http://atmc.jp/plant/vessel/?n=1
1号機に危険な兆候はないのでしょうか?もし、少しでもあるなら、もっときちんとその危険性を説明すべきです。
東電は格納容器の水素爆発を防ぐため、7日から窒素ガスを注入していますが、圧力が上がらず、かなりの気体が格納容器から外部に漏れ出していると考えられます。11日の地震で現在は注入がストップしました。これは当然と思われますが。これまでの状況及び今後の影響について考えてみました。
すでに格納容器の機密性が損なわれた今の状態で、窒素ガス注入を行えば必ず容器内の気体が漏れ出す危険があるにもかかわらず、事前に十分な説明を行っていません。再度の水素爆発による格納容器破壊を未然に防ぐためとはいえ、さらなる放射性物質放出のリスクを事前にきちんと知らせておくべきです。放出量の推定、SPEEDIによる拡散予測、周辺モニタリングの強化等を行って備えておかなければなりません。また、この間の住民の非難区域内立ち入り規制や、周辺住民へのリスク説明など、事前に行っていません。出てきたら(検出したら)規制するというやり方で、住民の被曝やさらなる汚染拡大を未然に防ぐことができるのでしょうか。ただちに住民や国民に放出リスクを説明し、事前対策をとるべきです。
昨日の地震でさらに漏出の可能性が高まっています。原子炉のパラメータのデータは後出しですが、その値の注目しています。
上のグラフについて:
赤線は格納容器のドライウェルという部分(原子炉本体=圧力容器を格納している部分)の値です。上の放射能値をみると、窒素注入を始めた7日に急上昇しています。しかも、その後、9日以降「計器不良」として空白になったままです。
下のグラフは、格納容器内の圧力を示しています。注入開始から徐々に圧力が上がり始めましたが、8日以降ほとんど増えません。計画では6000立方メートル入れて2.5気圧まで上げる予定でした。入れているのに圧力が上がらないのは、漏れているからです。計算上は1000立方メートル以上が漏れています。
上のグラフと合わせて考えれば、かなり高い放射能レベルの気体が漏れ出ているはずです。
なお、格納容器内の放射能が増えているということは、原子炉圧力容器からの放射性物質の漏出が増えている可能性があります。1号機だけは原子炉の圧力が上昇し続けています。
http://atmc.jp/plant/vessel/?n=1
1号機に危険な兆候はないのでしょうか?もし、少しでもあるなら、もっときちんとその危険性を説明すべきです。
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